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【実施報告】地域ぐるみで「安心できる観光地」へ。観光事業者・住民約70名が参加した「防災士研修」を開催しました

株式会社SMO南小国は、持続可能で安心・安全な観光地づくりを目指し、地域の観光事業者および住民の皆様を対象とした「防災士研修」を主催・実施いたしました。

全国的にも珍しい「地域ぐるみでの観光防災」への取り組みについて、その背景と当日の様子をご報告いたします。

開催の背景:年間140万人が訪れる町としての責任

南小国町は人口約3,700人の小さな町ですが、年間で約140万人(宿泊客約40万人、日帰り客約100万人、うち外国人観光客約10万人)もの方々をお迎えしています。

熊本地震から10年という節目を迎えるにあたり、地域DMOである当社は、観光地における「防災の空白地帯」に着目しました 。地域防災計画がある「住民」や、各宿泊施設が対応する「宿泊客」に対し、「日帰り観光客」は有事の際の避難誘導や情報伝達の責任主体が曖昧になりがちです。

この見落とされがちな領域に正面から向き合い、土地勘のない観光客や日本語が分からない外国人観光客の命を地域全体で守るため、本プロジェクトを発足いたしました。

研修の概要

本研修では、地域の多様なステークホルダーが一堂に会し、2日間にわたる集中的な研修に取り組みました。
観光地において、これだけの規模で地域が一体となって防災士を育成する取り組みは、全国的にも先進的な事例となります。

  • 参加人数:約70名
  • 参加対象:地域の観光事業者(旅館・ホテル・飲食店・観光施設など)、住民、自治会、消防団など
  • 実施内容:防災士資格の取得に向けた講義および試験、地域における災害リスクの理解

当社の想い:「いらっしゃいませ」から「お気をつけて」まで

観光業において、お客様を笑顔でお迎えする「おもてなし」は最も大切な仕事です 。しかし、それと同等以上に重要なのは、お客様を「安全に、日常へお送りする」ことであると当社は考えています 。

自然災害において「絶対の安全」を軽々に約束することはできません 。しかし、いざという時に的確に避難誘導ができる人が町中にいること、事業者同士が平時から顔の見える関係でつながっていることで、「ここなら何かあっても誰かが動いてくれる」という確かな安心感を備えることは可能です 。

今後の展望:防災はゴールではなく、はじまり

今回の防災士資格の取得は、ゴールではなく「共助のネットワーク」のスタートラインです。今後は、資格取得者が中心となり、以下の活動を積み重ねてまいります。

  • 地域の危険個所の合同巡回・確認
  • 避難経路の定期的な点検とアップデート
  • 有事における情報共有マニュアルの策定

観光客の皆様が安心して訪れることができる持続可能な観光地を、次の世代へつないでいくために 。SMO南小国は、これからも地域一丸となって安心できる観光地域づくりに邁進してまいります。