2026年9月5日(土)、九州大学伊都キャンパスにて開催された「地域政策デザインスクール(第17期)」(主催:九州大学 科学技術イノベーション政策教育研究センター)にて、株式会社SMO南小国 地域創造部 部長の安部千尋が外部講師として登壇いたしました。
本スクールは、主に民間企業から派遣された次世代リーダー候補や自治体職員等の受講生が、実在する自治体の政策課題に対し、自ら問いを立てて具体的な政策提言を行い、社会実装を目指す産官学民連携の教育プログラムです。
■登壇・講義の概要
安部は、レギュラー講座の前半「インプット講義」において、『社会的インパクト志向の事業策定──地域のなかで課題を発見し、事業を組み立てる』をテーマに約90分の講義と質疑応答を行いました。
開催日時: 2026年9月5日(土) 10:30〜12:00
会場: 九州大学伊都キャンパス(一部オンライン配信)
参加対象: 第17期受講生(民間企業社員、自治体職員、大学院生など約40名)
担当テーマ: 社会的インパクト志向の事業策定 ── 地域のなかで課題を発見し、事業を組み立てる ──
当日は、当社の「しごとコンビニ」や「課題解決型インターンシップ」、「起業型地域おこし協力隊」などの取り組みを事例に挙げながら、事業の内容そのものよりも、「なぜその事業をやるのか」「現象の奥にある構造的な課題をどう発見するのか」といった、政策を作るプロセスや視点についてお話しさせていただきました。
【講義でお伝えした主なポイント】
現象と構造の分離: 「人手が足りない」「若者がいない」といった表面的な現象にとらわれるのではなく、その背景にある「18歳で必ず町を出る」「繁閑差で通年雇用が難しい」といった見えない構造的課題を特定することの重要性。
KGIの置き方: 「観光客数」や「移住者数」といった量的な指標ではなく、「一人当たりの豊かさ」や「里山の景観と暮らしの維持」といった、真の目的(質)をゴールに据える設計思想。
行政との協働プロセス: 民間の立場から行政へ提案する際、「人から始めて、仕組みに落とす」という、組織の壁を越えたパートナーシップの築き方。
講義後の質疑応答では、受講生の皆様から当社のインターンシップの募集戦略や、関係人口創出において失敗した事例などについて本質的な質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
また、現在南小国町をフィールドに政策提言に取り組んでいるグループの皆様には、「自分たちがこの町とどう関わりたいのか。綺麗なだけの提言ではなく、提言の中に自分たち自身を登場させてほしい」とエールを送らせていただきました。
今後も当社では、これまでの事業を通じて得た知見や実践を社会に還元し、教育機関との連携や次世代を担う人材育成への貢献に努めてまいります。
ご参加いただいた受講生の皆様、九大OIPをはじめとする関係者の皆様、誠にありがとうございました。
